福井県立図書館「覚え違いタイトル集」が面白かったので
先日、少し話題になっていた、福井県立図書館ホームページ内にある「覚え違いタイトル集」というページ。
その内容は、
“本のタイトルがよくわからない、うろおぼえ。 図書館のカウンターで出会った覚え違いしやすいタイトル、著者名などをリストにしました。”
というもの。
なかなかブッとんだ勘違いやウロ覚えのタイトルなんかがリストアップされています。面白いので、気になる方は是非チェックしてみてください。
(楽しむことを目的としたコンテンツではないんだろうけど・・・)
【※追記】
どうやらエンターテインメント性を意識されているようですね。
“ここに「面白そうだから」と訪れていただいて,ついでにいろんなページをご覧いただき,図書館について知ってもらえれば,そして,レファレンスのメールなどを送っていただければ,ふらりと行ってみようかなという気持ちになっていただければ,最高です。”
E967 - 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」ができるまで | カレントアウェアネス・ポータル
さて、2020年9月18日の時点でリストは1~759まであります。随時追加されてるらしいです。
以下、個人的に気になったやつをいくつかピックアップしてみました。
・覚え違い?タイトルの引用
・こうかも!タイトルの引用
・私のコメント
の順です。(太字強調は当ブログによる編集。)
13 欽ちゃんの「どうしてそうなるの」
『なんでそーなるの』萩本欽一/著 2007.2 日本文芸社
こんなのは序の口です。
58 土日でマスター 産廃処理法
『土日で入門、廃棄物処理法』長岡文明/編著 2004.1 日本環境衛生センター
マスターと入門では大違い。
74 村上春樹の『そば屋再襲撃』
「パン屋じゃなくソバ屋を襲撃しよう。」やれやれ、と僕は思った。
86 僕の初恋をキミにそそぐ
下ネタやないか。
88 トコトコ公太郎
ハメ太郎とかじゃなくて良かった。
104 「かもだしげき」の絵本
志茂田景樹の絵本
「志茂田景樹」感を醸し出している。
110 年だから解雇よ
『トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。』 田淵アントニオ/著 2009.6 サイカス
覚え方が雑すぎる。ていうか、本来のタイトルのクセがすごい。
172 背中を蹴飛ばしたい
ほぼ合ってる。
204 「また会おうと誰もが必ず言った」
『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』喜多川泰/著 2010.11 サンマーク出版
微妙に意味が変わってくる。読解力テストの例文みたいな。
207 あでらんすの鐘
あの鐘を鳴らすのはあなた!(ちなみに、和田アキ子が「ナヤミムヨウ」と歌っていたCMはリーブ21。)
321 「100万回死んだねこ」
100万回生きるということは、100万回死ぬということなのである。
358 菊地カラー
語尾をのばすクセがあったのかな。
470 みみず書房
ミミズはやめてー
477 「丘の上のライオン」のようなタイトルの小説。ひらがなの名前の歌手が書いた本
“ひらがなの名前の歌手” どんな記憶の仕方?
479 「おい桐島、お前部活やめるのか?」
『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ/著 2010 集英社
きちんと本人に確かめてから流布する。
547 うんちデルマン
『うんこダスマン』村上八千世/文,せべまさゆき/絵 2001 ほるぷ出版
「出る」と「出す」、その差は大きい。
622 「人生が片付くときめきの魔法」
終活本を求めていた可能性。
625 茂木健一郎「「ほら、あれ、あれだよ」がなくなる本」
この答えで1アハGET。
674 「五本不満足」
5本・・・Z武さんだけに、なんだか下ネタ感が。
662 ホリエモンさんの本で「大きな家事」
ホリエモンが家事本を出すとは思えない。
663 「家康家を建てる」
「フリーター、家を買う」みたいなノリ。
715 なんかが強く吹きすぎてる本
『風が強く吹いている』三浦しおん/著 新潮社 2006年刊
その特徴はもう完全に風でしょう。
746 情弱探偵
『病弱探偵』岡崎琢磨/著 講談社 2017年刊
これはちょっと面白そう。探偵としては致命的だけど。
747 フリーターウエルカム
声に出して言ってみたくなるやつ。フリーター、ウエルカム!
そして家康、家を建てる!
752 昔からあるハムスターみたいな本
もうほとんど正解なのにぃ!
以上・・・厳選するつもりが多くなってしまった。
他にもイロイロ覚え違い例はあるので、是非とも元サイトを見てみてください。
いやしかし、司書さんはすごいね。ウロ覚えのタイトルから目的の本を探し当てちゃうんだから。
関西人、久しぶりにたこ焼きを焼く
ついに、たこ焼き器を買ってしまったので、試運転してる。
— Ankle (@ankle_tw) 2020年7月2日
独りで。 pic.twitter.com/z53vijwa4C
ついに買ってしまった、たこ焼き器。
関西人の三種の神器のひとつといわれ、関西人の家には必ずあるといわれているたこ焼き器。(あとの2つの神器は何だ?お好み焼きのコテとヒョウ柄の服とか?しらんけど。)
たこ焼き「機」って書くと、たこ焼き量産マシーンみたいな印象になるからたこ焼き「器」。
一人暮らしを始めて、もう5、6年経つだろうか。狭い部屋だし、あんまり汎用性のないキッチン家電とかは増やしたくなかったけど、どうしても食べたいと言われ続け、ついに買ってしまった。
できるだけ場所を取らないものを探し、たどり着いた商品が、山善のホットプレート。
なんか雑誌でも見たことがあった、評価の高そうなやつ。
少し大きめの12個の穴があるたこ焼き用プレートで、スリムなデザイン。見た目もカワイイかんじ。
ノーマルなプレートもあるので、汎用性という点でもまぁイイかなと思えた。とはいえ、たこ焼き以外に何を焼こう?フタがあるので、ギョウザも焼けるとか紹介されてた気がするけど…。
そして、いざ、"どうしても食べたい"と言ってた人が来た時に、うまく焼けないと機嫌を損ねてしまうので、事前に試運転してみたのが冒頭のツイートです。
火力はそんなに強くないけど、楽しみながらチマチマ焼くにはちょうど良いくらいかと。気づいたら焦げてた、なんて失敗もなさそう。(スイッチはON/OFFのみ。火加減は手動で調整できない。自動で調整はしてるっぽい。)
なにより不安だったのは、自分がたこ焼きをうまく作れるかどうかという点。
実家にはたこ焼き器があったワケですが、よくよく考えると、焼くのは主に父親だったので、自分のたこ焼き作成スキルをいまいち覚えていませんでした。
まぁやれそうな自信はあったし、実際、試運転ではイイ感じに作ることができたんだけど。
こういうキッチン家電は、奥にしまっちゃうと、次に使うのが億劫になるので、できるだけ取り出しやすいところに置いておこう…。
次は何を作ろうかな?チーズフォンデュとかイイかもしれないな。
もんじゃ焼きとかできるのかな?作ったことも食べたこともないけど。
【メモ】
— Ankle (@ankle_tw) 2020年7月2日
市販のたこ焼き粉:200g(約40個分)
水:600cc
タコ、天かす、紅ショウガなど。
プレートは大きめ穴12個。生地をなみなみ注いで作って2回分=24個。
[山善] ホットプレート 2WAY スリム たこ焼きプレート付きhttps://t.co/ujuKDhI8h9
「関ジャム:プロが選ぶサザンオールスターズの名曲特集!」20選まとめ
2018年11月4日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系・日曜深夜)の番組内容は、「プロが選ぶサザンオールスターズの名曲特集!」でした。
気になる内容だったので、自分用にと思い、サクっとまとめたワケです。(思いのほか大変でしたが。)
知らない曲もあったので、あとでゆっくりチェックしようと思います。(昔の曲もiTunesに揃ってる!)
以下、選出された曲とその選者、そして選者のコメントを記載してます。
マチルダBABY(1983年)
選者:本間昭光(音楽プロデューサー)
全てにおいて日本のメジャーロックバンドの進化を感じさせてくれた楽曲。構成・メロディ・コード進行・アレンジ 全てが新しかった。特にシンセの使い方が秀逸。
思い過ごしも恋のうち(1979年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
中学生の頃に聴き込んだ1番好きな曲。当時の記憶と空気が曲の中にこびりついている。サザンの曲のコードを研究したこともあったが、真似しようとしてもできなかった。
勝手にシンドバッド(1978年)
選者:TAKE(FLOW)
当時でさえも、ラテンパーカッションのアレンジは斬新だっただろうし、サビのEmとAmのループは「アロエ(’15)」にも通ずるサザンの原点だと感じています。
爆笑アイランド(1998年)
選者:高橋優
よくぞそれを唄ってくれました、という歌詞。社会風刺・ロック・歪むエレキ。でもサザンが奏でるとネガティヴに聴こえず、タイトル通り爆笑しながら、拳を突き上げてライブで盛り上がる画が浮かんできます。
愛の言霊 ~Spiritual Message~(1996年)
選者:KUMI(LOVE PSYCHEDELICO)
言葉が持つ響きとリズムが連なってメロディーとなって音楽となる。言葉と音楽のスゴい世界。これだけの曲とこれだけの歌詞を書いているからこそ、書けるんだと思う。音と言葉を密接に分かっている人だから作れる歌詞。時には、その言葉の意味とかメッセージ、風景やシチュエーション、そんなものを超えてマントラのようにエネルギーが入ってくる。
メロディ(Melody)(1985年)
選者:保本真吾(音楽プロデューサー)
この曲を聞いた時に初めて英語がとてもカッコいいと思いました。日本語と英語の使い方とか発音が絶妙で、サウンド指向が強かった自分は言葉の響きが気持ちよく感じました。
TSUNAMI(2000年)
一つの音に一つのアクセントをのせる洋楽のような歌い方をしていた桑田さんが伝統的な昭和の歌謡曲のルーツなどを顧みて、日本語の発音を一字一句さらに吟味。それを歌の発音に反映させたのが桑田さんのスゴい所。
奥歯を食いしばれ(1979年)
選者:斎藤誠(サザンのサポートギタリスト)
桑田さんのボーカルが完全なブルース!!こんな歌い方が出来る日本人は現在でも一人もいない。
闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて(2018年)
選者:浅倉大介(音楽プロデューサー)
イントロのバグパイプやBメロのシタールが歌詞のSF観を引き立てている。
東京VICTORY(2014年)
選者:TAKE(FLOW)
サビのオクターブ奏法のベースや出口のオートチューンのかかった(機材で加工した)ヴォーカルなどロックとEDMの融合を高次元で実現した好例だと思っています。
シャ・ラ・ラ(1980年)
選者:斎藤誠(サザンのサポートギタリスト)
サザンソング中、最高のR&B。この曲のレコーディングの時、たまたまスタジオに遊びに行ったのですが、スタジオの外に漏れ聞こえてくる、そのメロウなサウンドのあまりの美しさにビックリしました。
鎌倉物語(1985年)
選者:松室政哉(シンガーソングライター)
原さんの歌声は桑田さんと同じように、サザンオールスターズの声である。全ての男を優しく包み込み、見守るような母性があふれる声を堪能できる。
ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)(1984年)
原さんが未だに、この時代にあのリフを手弾きでやっているのは、いい意味でオールドスクール(伝統的)をスゴく大切にしたキーボード奏者だと思う。
希望の轍(1990年)
選者:沙田瑞紀(ねごと)
イントロのキーボードの掴みが最高。キラキラとしていてロマンチックなのに思わず熱くなる。
HAIR(1992年)
選者:KUMI(LOVE PSYCHEDELICO)
ユーモアセンスあふれる言葉遊びの中に、哲学的な世界観を感じる。詞が抽象的な所は自分たちも影響を受けているかも?
ニッポンのヒール(1992年)
ボブ・ディラン・ライクな歌唱にのせて、ユーモアたっぷりに世間をぶった斬るような「裏・桑田ワールド」しかし、特定の誰かをやり玉にあげるのではなく、その批判の先に自分もいて、「俺たち世代ってダメな大人なとこあるよな~」みたいなことを歌っているように感じます。
吉田拓郎の唄(1985年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
先輩の吉田拓郎さんを名指しにしたタイトルですが、よくこんなこと書いたなと思う。「俺なら過去など歌わない」とか言っちゃっていいのかと。
よどみ萎え、枯れて舞え(1984年)
選者:松室政哉(シンガーソングライター)
歌詞に出てくる「愛倫浮気症」という造語が素晴らしい。桑田さんの造語は天才的。
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
本当に「愛倫浮気症」という病気があるのだと思っていた。浮気症の中でもに最もタチの悪い病気なんじゃないかと。
Brown Cherry(1985年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
英語と日本語を逆に聞かせて隠語を隠すのが桑田さんの真骨頂。そんな姑息な手段が小学生っぽくて好き。
慕情(1992年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
いかがわしさの中に時々、こういった深い叙情的な美しい歌詞が出てくると、威力が10倍くらいになる。真面目な事ばかり言ってる人が歌ってもそんなに響かないが、桑田さんが歌うと、ものすごく響く。
以上です。
実際のアンケート結果は87曲あったそうなのですが、番組の尺の都合上20曲に絞ったそうです。他の曲も是非知りたいんだが…。
しかし「関ジャム」は良いコンテンツを作るなぁ。毎週楽しみにしてる数少ない番組ですよ。