「関ジャム:プロが選ぶサザンオールスターズの名曲特集!」20選まとめ
2018年11月4日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系・日曜深夜)の番組内容は、「プロが選ぶサザンオールスターズの名曲特集!」でした。
気になる内容だったので、自分用にと思い、サクっとまとめたワケです。(思いのほか大変でしたが。)
知らない曲もあったので、あとでゆっくりチェックしようと思います。(昔の曲もiTunesに揃ってる!)
以下、選出された曲とその選者、そして選者のコメントを記載してます。
マチルダBABY(1983年)
選者:本間昭光(音楽プロデューサー)
全てにおいて日本のメジャーロックバンドの進化を感じさせてくれた楽曲。構成・メロディ・コード進行・アレンジ 全てが新しかった。特にシンセの使い方が秀逸。
思い過ごしも恋のうち(1979年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
中学生の頃に聴き込んだ1番好きな曲。当時の記憶と空気が曲の中にこびりついている。サザンの曲のコードを研究したこともあったが、真似しようとしてもできなかった。
勝手にシンドバッド(1978年)
選者:TAKE(FLOW)
当時でさえも、ラテンパーカッションのアレンジは斬新だっただろうし、サビのEmとAmのループは「アロエ(’15)」にも通ずるサザンの原点だと感じています。
爆笑アイランド(1998年)
選者:高橋優
よくぞそれを唄ってくれました、という歌詞。社会風刺・ロック・歪むエレキ。でもサザンが奏でるとネガティヴに聴こえず、タイトル通り爆笑しながら、拳を突き上げてライブで盛り上がる画が浮かんできます。
愛の言霊 ~Spiritual Message~(1996年)
選者:KUMI(LOVE PSYCHEDELICO)
言葉が持つ響きとリズムが連なってメロディーとなって音楽となる。言葉と音楽のスゴい世界。これだけの曲とこれだけの歌詞を書いているからこそ、書けるんだと思う。音と言葉を密接に分かっている人だから作れる歌詞。時には、その言葉の意味とかメッセージ、風景やシチュエーション、そんなものを超えてマントラのようにエネルギーが入ってくる。
メロディ(Melody)(1985年)
選者:保本真吾(音楽プロデューサー)
この曲を聞いた時に初めて英語がとてもカッコいいと思いました。日本語と英語の使い方とか発音が絶妙で、サウンド指向が強かった自分は言葉の響きが気持ちよく感じました。
TSUNAMI(2000年)
一つの音に一つのアクセントをのせる洋楽のような歌い方をしていた桑田さんが伝統的な昭和の歌謡曲のルーツなどを顧みて、日本語の発音を一字一句さらに吟味。それを歌の発音に反映させたのが桑田さんのスゴい所。
奥歯を食いしばれ(1979年)
選者:斎藤誠(サザンのサポートギタリスト)
桑田さんのボーカルが完全なブルース!!こんな歌い方が出来る日本人は現在でも一人もいない。
闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて(2018年)
選者:浅倉大介(音楽プロデューサー)
イントロのバグパイプやBメロのシタールが歌詞のSF観を引き立てている。
東京VICTORY(2014年)
選者:TAKE(FLOW)
サビのオクターブ奏法のベースや出口のオートチューンのかかった(機材で加工した)ヴォーカルなどロックとEDMの融合を高次元で実現した好例だと思っています。
シャ・ラ・ラ(1980年)
選者:斎藤誠(サザンのサポートギタリスト)
サザンソング中、最高のR&B。この曲のレコーディングの時、たまたまスタジオに遊びに行ったのですが、スタジオの外に漏れ聞こえてくる、そのメロウなサウンドのあまりの美しさにビックリしました。
鎌倉物語(1985年)
選者:松室政哉(シンガーソングライター)
原さんの歌声は桑田さんと同じように、サザンオールスターズの声である。全ての男を優しく包み込み、見守るような母性があふれる声を堪能できる。
ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)(1984年)
原さんが未だに、この時代にあのリフを手弾きでやっているのは、いい意味でオールドスクール(伝統的)をスゴく大切にしたキーボード奏者だと思う。
希望の轍(1990年)
選者:沙田瑞紀(ねごと)
イントロのキーボードの掴みが最高。キラキラとしていてロマンチックなのに思わず熱くなる。
HAIR(1992年)
選者:KUMI(LOVE PSYCHEDELICO)
ユーモアセンスあふれる言葉遊びの中に、哲学的な世界観を感じる。詞が抽象的な所は自分たちも影響を受けているかも?
ニッポンのヒール(1992年)
ボブ・ディラン・ライクな歌唱にのせて、ユーモアたっぷりに世間をぶった斬るような「裏・桑田ワールド」しかし、特定の誰かをやり玉にあげるのではなく、その批判の先に自分もいて、「俺たち世代ってダメな大人なとこあるよな~」みたいなことを歌っているように感じます。
吉田拓郎の唄(1985年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
先輩の吉田拓郎さんを名指しにしたタイトルですが、よくこんなこと書いたなと思う。「俺なら過去など歌わない」とか言っちゃっていいのかと。
よどみ萎え、枯れて舞え(1984年)
選者:松室政哉(シンガーソングライター)
歌詞に出てくる「愛倫浮気症」という造語が素晴らしい。桑田さんの造語は天才的。
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
本当に「愛倫浮気症」という病気があるのだと思っていた。浮気症の中でもに最もタチの悪い病気なんじゃないかと。
Brown Cherry(1985年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
英語と日本語を逆に聞かせて隠語を隠すのが桑田さんの真骨頂。そんな姑息な手段が小学生っぽくて好き。
慕情(1992年)
選者:スガシカオ(シンガーソングライター)
いかがわしさの中に時々、こういった深い叙情的な美しい歌詞が出てくると、威力が10倍くらいになる。真面目な事ばかり言ってる人が歌ってもそんなに響かないが、桑田さんが歌うと、ものすごく響く。
以上です。
実際のアンケート結果は87曲あったそうなのですが、番組の尺の都合上20曲に絞ったそうです。他の曲も是非知りたいんだが…。
しかし「関ジャム」は良いコンテンツを作るなぁ。毎週楽しみにしてる数少ない番組ですよ。